Power QueryでCSV業務を自動化する入門ガイド
毎月届くCSVをコピーして一つにまとめ、不要な行を消し、商品コードの桁を直す。Power Queryを使うと、こうした繰り返し作業を「ファイルを追加して更新する」流れに変えられます。
ただし、最初から全部を自動化すると、文字化けや重複削除によるデータ欠損に気づきにくくなります。このページでは、EC業務のCSVを安全に扱うための学習順と確認ポイントをまとめます。
①文字コードと型を確認する → ②複数CSVを結合する → ③重複を安全に削除する。まず元データを壊さず読める状態を作ってから、自動処理を増やします。
Power Queryが向いているCSV業務
- 毎週・毎月、同じ形式のCSVを集計している
- 複数モールや仕入先のデータを一つにまとめたい
- 不要列の削除、列名変更、型変換を毎回繰り返している
- 手作業のコピー・貼り付けによる漏れを減らしたい
一度だけ使う不規則な表より、同じ手順を繰り返す業務に向いています。元CSVは変更せず、変換手順を記録して再実行できる点が大きな利点です。
ステップ1 文字化けと先頭ゼロを防ぐ
最初に確認するのは文字コードとデータ型です。商品コード「000101」を数値として読むと「101」になり、後でテキストへ戻しても消えたゼロは復元できません。
ステップ2 複数CSVをまとめて結合する
読み込み設定を確認できたら、同じ形式のCSVを一つのフォルダーに入れ、まとめて結合します。翌月からは新しいファイルを追加し、「すべて更新」を実行するだけにできます。
ステップ3 重複を安全に削除する
商品コードだけを基準に重複削除すると、同じ商品が別の注文に含まれている正常な行まで消える可能性があります。注文番号と商品コードなど、業務に合う組み合わせで判定します。
ステップ4 列を追加・変換する
CSVを安全に結合できたら、数量×単価の金額、確認区分、整形後の商品コードなど、業務に必要な列を作ります。元の列を残して比較すると、変換ミスを見つけやすくなります。
ステップ5 列ずれ・列名変更に備える
翌月のCSVで列名や列数が変わると、保存した処理が止まることがあります。エラーになったステップを特定し、列名の標準化と必須列の確認ルールを作ります。
練習するときの進め方
- 練習用CSVを別フォルダーへ展開します。
- 商品コードをテキスト型のまま取り込みます。
- 3か月分を結合し、15行になることを確認します。
- 注文番号と商品コードを基準に重複を確認します。
- 元CSVの件数・数量・金額と結果を照合します。
自動化後も確認を残す
Power Queryは手順を正確に繰り返しますが、仕入先側で列名や文字コードが変わればエラーや欠損が起きます。更新のたびに行数、エラー件数、数量・金額の合計を確認する仕組みを残してください。
まとめ
Power Queryは、CSVを安全に読み込む設定から始め、結合、重複処理の順に進めると失敗を減らせます。まず練習用データで更新まで試し、その後にバックアップを取った実務データへ置き換えるのがおすすめです。
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